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タイトル |
さいクリニックな日々 辺境から日本を変える愉快な仲間たち(サイクリニックナヒビ ヘンキョウカラニホンヲカエルユカイナナカマタチ) |
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日本には医療機関のない無医村・無医地区が500以上。その一つの青森県下北半島の無医村にクリニックを開き、毎月2日間、スタッフとともに片道200キロを3時間半かけて通い診療を行った5年間の記録。
「土の人」と「風の人」とのコラボで、「小さくてもきらりと光るむらづくり」へ。
【推薦】
本州最果て下北半島佐井。奇岩屹立の仏ヶ浦、長福寺の円空仏。大間原発反対のあさこハウスと並んで、辺境の村に建設された「さいクリニック」は、現代の名所だ。「北の赤ひげ」大竹進医師と村びととの交歓を描いた、記録係松田耕一郎による奮闘記は、人間信頼の希望の書だ。
鎌田 慧(ルポライター)
感動しました。東北は蝦夷の時代以来災害や貧困、戦争や暴力に見舞われてきた。舞台は下北半島。人口は2000人を切ったが、北前船で関西に連なる歴史を持ち、IT戦略でも先端を行く佐井村。乗り込む医療チームは、73歳の整形外科医・大竹進を筆頭に、X線技師(79)、薬剤師(76)、事務兼運転手(74)、60代の看護師ら。患者の訴える痛みは、古代からの飢饉や貧困や戦争で痛めつけられてきた歴史の再現だ。頑張れ、大竹一座、混迷の時代の先を照らす東北の鬼たち。
蟻塚 亮二(精神科医)
「医療は政治」を再認識させ、佐井村を訪れてみたくなる「チーム大竹」の奮闘記です。
本田 宏(NPO法人医療制度研究会理事長)