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タイトル |
未来志向の大学入試デザイン論(ミライシコウノダイガクニュウシデザインロンン) |
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「多面的・総合的評価による入学者選抜」の制度・戦略・業務を詳述
2021(令和3)年度入試より、大学入学共通テストが開始され、大学入試改革が進んでいる。様々な大学で「1点刻みのテスト成績のみに拠らない選抜」が検討、実施され、大学入学者選抜は複雑化している。こうした状況に対応するため、従来の大学の入試課ではない、大学入学者選抜を専門に研究・開発する部署や幅広い知見を持った専門職員(アドミッション・オフィサー)の養成が急務となってきた。
大阪大学高等教育・入試研究開発センターでは、2016(平成28)年度から2021(令和3)年度まで「多面的・総合的な評価への転換を図る入学者選抜改善システム構築事業」に取り組み、2021年度からは、大学入試の専門家養成を目指した履修証明プログラムを開始した。
本書では、これらの事業による調査・研究やプログラムの内容をもとに、新たに論考を加え、日本の大学入試の「ニューノーマル」を提示する。大学入学者選抜の歴史・政策、海外の状況、最新動向、入試広報やDX(デジタル・トランスフォーメーション)の導入、問題作成、多面的・総合的評価の設計、書類・面接審査の実施方法などを具体的・応用的に示す。
大学入学者選抜に携わる大学教職員、進路指導を担う高校教員必携。大学入試の在り方を考えなおす契機ともなる一冊。
巻頭言(川嶋太津夫)
刊行に寄せて(スーザン・アルバーティン、ジム・ローリンズ)
I 高大接続改革の歴史と展望
第1章高大接続改革の現在と展望(川嶋太津夫)
第2章大学入試の変遷と多様化(佐々木隆生)
II 世界の入学者選抜に見る多面的・総合的評価
第3章アメリカの大学に学ぶ総合的入学者選抜方法(ホリスティックアプローチ)(ジム・ローリンズ)
第4章イギリスの大学に学ぶ総合的入学者選抜方法(カレッジ単位での選抜)(ブリギッテ・シテーガ)
第5章韓国の大学に学ぶ総合的入学者選抜方法(学校生活記録簿による多面的評価)(パク・ピルソン)
第6章フランスの大学入試 バカロレア試験と高等教育登録システム(田川千尋)
III 大学入試設計と入試募集広報
第7章日本の入試制度概論(林篤裕)
第8章入試広報と広報戦略の立案(山下仁司)
第9章入試設計の進め方(井ノ上憲司)
第10章入試業務におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)(井ノ上憲司)
IV 多面的・総合的評価の方法論
第11章アドミッション・ポリシーの設定(山下仁司)
第12章アドミッション・ポリシーからの評価ルーブリック作成(山下仁司)
第13章合否決定アルゴリズムに関する検討(山下仁司)
第14章書類審査の実際と進め方(山下仁司)
第15章面接審査はどのように進めるか(山下仁司)
第16章入試専門家が知っておくべきテスト理論・テスト分析方法(山下仁司)
第17章入試の妥当性を確認する追跡調査の方法論(山下仁司)
V 入試専門家の育成論
第18章米国・韓国における入試専門職の状況(川嶋太津夫)
第19章国内における入試専門家育成の動向(夏目達也)
第20章入試専門家育成のためのカリキュラム試案(石倉佑季子)
索引