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タイトル 武州世直し一揆(ブシュウヨナオシイッキ)
著者名 大舘右喜/押木寿子/斎藤洋一/佐藤啓子/佐藤孝之/鈴木研(オオダチウキ/オシキヒサコ/サイトウヨウイチ/サトウケイコ/サトウタカユキ/スズキケン)
出版社名 慶友社
ジャンル 人文・思想・社会
isbnコード 9784874490969
書籍のサイズ 単行本
発売日 2017年02月22日頃
販売価格 11,000
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本書『武州世直し一揆』の刊行は、同一揆の一五〇周年を迎え、地元の方々が、「忘れてはならない地域の歴史」を記念する会を開こう。との呼び掛けに応じ、「近世村落史研究会」は準備会と大会の講演に出席、感動と新たな研究へのエネルギーを得た。今回、歴史学研究会の許可をえて、補訂のうえ本書に掲載したこれらの論文は「近世村落史研究会」の共同研究の成果であり、出発点でもあった。会員は一揆の経過、打毀しの内容を具体的に精査し、成立から展開、解体の総過程を明らかにすることができた。そして展開の段階に「世直し」的世界の成立を確認したのである。それは一揆勢が独自の論理と強制関係によって構築したものの検証であった。現代日本社会は、一九五五年(昭和三〇)から七〇年代初めまでの高度経済成長から、八〇年代後半から九〇年代初頭にかけて起ったバブル経済を経過し、その崩壊により、長期の経済的不況に襲われ、その苦しみに喘いでいる。この不況は、経済的・社会的格差を生み出し、いわゆる中産階級が分解し、一部の富裕層と広範な貧困層を増大させている。それは、まさに幕末期の豪農─半プロ(貧困層)の再来を思わせるものがあるといえる。今日の危機的状況からみて、幕末の「世直し」を歴史的に検討してみることは、価値あることではないだろうか。






 
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