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タイトル |
ヘミングウェイの五感(ヘミングウェイノゴカン) |
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電気の光、パリの音楽、松の匂い、カジキの味…
ヘミングウェイの初期から後期に渡る主要作品について、「五感」にまつわる表現に焦点をあて、包括的に分析する。
二〇世紀アメリカの混沌とした時代に、作家は何を見て、聴いて、触れ、嗅ぎ、味わったのか。
まえがき
第一章 電気仕掛けのプロメテウス──『日はまた昇る』における「光」
第二章 喧噪と戦争──『日はまた昇る』における「音」
第三章 情熱の受難者たち──『武器よさらば』における「触覚」
第四章 不毛な清潔、豊穣なる不潔──「キリマンジャロの雪」における「匂い」
第五章 死とノスタルジア──『誰がために鐘は鳴る』における「匂い」
第六章 ライオンの食卓──「よいライオンの話」における「食」
第七章 カジキの肉、キリストの血──『老人と海』における「味覚」
終章
あとがき