|
タイトル |
文明・歴史・宗教 トインビー・池田対談五十周年記念論集(ブンメイレキシシュウキョウ トインビーイケダタイダンゴジュッシュウネンキネンロンシュウ) |
|
1972年5月、ロンドン郊外で、歴史学者アーノルド・J・トインビー博士と池田大作創価学会第三代会長による対談が行われた。翌年と合わせて延べ10日間、40時間に及ぶ対談では、「人生と社会」「政治と世界」「哲学と宗教」を柱に、人間、自然、環境、学問、健康、福祉、宇宙、戦争、生命等々、多岐に亘るテーマで、人類共通の諸問題について論じられ、『21世紀への対話』として結実した。半世紀を経た今、この対談が発するメッセージを読み解き、トインビー史観、池田思想を学問的に研究すべく、東洋哲学研究所は文明論プロジェクトを立ち上げ、研究会を重ねてきた。対談から50年の佳節に、その研究成果をまとめたのが、本書『文明・歴史・宗教』である。東西の思想家が現代世界に訴えているものとは何か。
発刊の辞(桐ケ谷 章)
「地球文明」と希望の光(吉澤 五郎)
アーノルド・J・トインビーについてーー私の研究史から(河合 秀和)
第一部 対談および対談集(『二十一世紀への対話』)研究
危機の時代とトインビー・池田対談(石神 豊)
『二十一世紀への対話』にみられるアーノルド・J・トインビーの宗教概念ーー西洋中心主義をめぐる普遍性と相対性に着目してーー(井上 大介)
現代宗教と宗教間対話の理路(大西 克明)
『二十一世紀への対話』における文学論ーー文学の役割への考察(岸・ツグラッゲン・エヴェリン)
第二部 トインビー研究
リベラリズム・帝国主義・究極的実在ーーA・J・トインビーの思想的背景としてのイギリス観念論(春日 潤一)
トインビーの共産主義と「歴史の恐怖」(平良 直)
トインビーの中国文明観と「文明型国家」(満田 剛)
『二十一世紀への対話』各節の概要ーーサマリー&キーワード(石神 豊)
アーノルド・J・トインビー/池田大作 対談関連年表(一九六七ー一九七六年)
あとがき