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タイトル 日米史料による特攻作戦全史(ニチベイシリョウニヨルトッコウサクセンゼンシ)
著者名 ロビン・リエリー/小田部 哲哉(ロビンリエリー/オタベテツヤ)
出版社名 並木書房
ジャンル 人文・思想・社会
isbnコード 9784890634545
書籍のサイズ 単行本
発売日 2024年09月20日頃
販売価格 6,820
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1944年10月25日、関行男大尉率いる「敷島隊」の零戦6機は初のカミカゼ攻撃を敢行し、米空母「セント・ロー」を撃沈、数隻に損害を与えた。フィリピン作戦で戦果をあげた特別攻撃は、沖縄戦でより激しく、組織的になり、両軍に多大な犠牲が生まれた。米軍の戦闘詳報や兵士の証言と、新たに作成した日本側の特攻隊出撃リストを照合して、出撃後の日本軍機の行動とその最期を初めて明らかにする。航空機だけでなく、震洋やマルレなどの水上特攻隊、爆弾を背負っての特攻泳者、回天および計画段階にあった水中特攻隊など陸海軍が実施した特攻作戦の全容に迫る! (「編訳者の言葉」)  著者は、航空、水上、水中の特攻隊で延べ400隻余りの艦艇が損害を受けたが、軽微なものも多かったとしている。一方、これまで日本で発表された文献では、特攻隊が体当たりで米艦艇を撃沈、または大きな損害を与えたと書かれている。  この相違は、日本側が体当たりによる火災を艦艇の致命的な損害と思った、海面に墜落した機体の爆弾の爆発または海面に突入した時の水柱などを体当たりと思ったことによるであろう。また、体当たりしたに違いないとの推測、体当たりしてほしいとの願いもあったろう。  戦闘では、敵の損害を評価し、それに基づき次の作戦を立てることが必須であるが、結果として、その評価が十分なされない、あるいはできないままに特攻作戦が継続されたことになる。  しかし、特攻隊員は国や愛する家族のためにその任務に就いた。進んで志願した者、いつかはやることになる任務と考えた者、大きな葛藤を抱えた者、それぞれが思いを抱いて出撃した。  この特攻隊員の思いを知り、特攻隊を考えるには、当時の状況に身を置いて考えることが重要である。そして、本書にはそのような思いを抱いた特攻隊員が米艦艇に接近した最期の様子が描かれている。






 
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