昭成10年、晩秋。帝によって統べられ、長い歴史を誇る大ジャポン帝国も、折からの政治不信によって、不穏な空気が流れていた。そんななか、帝を護る少女たちだけで編成された近衛連隊内に「帝幽閉」の噂が流れる。幼いころから帝への恋心を抱く、連隊長代理の大須薫にとって、その噂は職務以上に重いものだった。帝への忠誠と、近衛としてのプライドに先走る部下たちを押さえながらも、真実を求めて焦る薫。風雲急を告げる情勢が、彼女に決断を迫る!帝を護る近衛連隊は、処女だけが入隊を許される、女性のみの特殊な部隊だ。動乱の世に、少女たちが命をかけて、それぞれの決意と共に立ち上がる!少女として…軍人として…、この想いを伝えたい。凛々しく美しき乙女たち。