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タイトル |
海へ還る 海洋散骨の手引き(ウミヘカエル カイヨウサンコツノテビキ) |
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「海への憧れ、黒潮とともに海へ還る」
終活の時代、様々な葬儀の形がありますが、
宇宙葬、樹木葬、海洋散骨が注目されています。
ところでこれらの葬儀は、その辺に遺骨を撒けば良いかというと、そうではありません。
それぞれ様々な規制があるのです。
宇宙葬はロケットが必要、樹木葬も墓地内でのみ、そして海洋散骨も海へ行けばよいかというとそうではありません。
本書は、地球の母である海での散骨のための総てが語られています。
法的、行政的、宗教的、そして実際に携わっている業者が、専門的知識を加え、海洋散骨の総てを語ります。
広い海への散骨は、誰しもが一度は深く想うことではないでしょうか。
本書は、そんな方への何よりの贈り物であり、終活時代の必読書でもあります。
まえがき
第一章 海洋散骨とは?(村田ますみ)
1 なぜ今、散骨が増えているのか?
2 「自然に還る」エコロジー思想
3 散骨の歴史
4 海洋散骨の流れとさまざまなプラン
5 粉骨について
6 雨の日は? 船酔いは? 出航当日に気をつけること
7 日本海洋散骨協会について
8 散骨をする人の心のよりどころ 〜グリーフという視点から
9 すべてを撒かずに一部を残す、手元供養という選択
10 メモリアルクルーズーー海へのお墓参り
第二章 宗教面からみた海洋散骨(太田宏人)
1 日本人と海の葬送
2 仏式の海洋散骨
第三章 海洋散骨に関する法律(武内優宏)
1 海洋散骨はグレーな行為?
2 海洋散骨は行政上も適法として扱われている
3 散骨は無制限に許されているわけではない
4 海洋散骨ガイドライン
第四章 海洋散骨と海事法規(高松大)
1 海事法規概論
2 海事法規の存在意義
3 海事法規と海洋散骨
4 海洋散骨を実施する事業者を選ぶ指針
第五章 墓じまいと海洋散骨(勝桂子)
1 イエの消滅と、墓じまいの急増
2 デフレと葬儀の激変
3 お寺とつきあいたくない人が増えた理由
4 「きちんと供養している」という信念が大切
5 改葬許可証について
6 「墓じまい」に予想外の費用がかかる場合 〜土葬骨の扱い〜
7 守ってきた墓を手離す代わりにすべきこと
第六章 海洋散骨体験談(村田ますみ)
1 遺言による海洋散骨 〜夫と同じ場所で眠りたい〜
2 思い出の海での散骨 〜家族旅行を兼ねて〜
3 ペットと一緒に海洋散骨 〜飼い主を守ってくれた忠犬と共に〜
4 墓じまいによる散骨 〜菩提寺の住職も乗船して〜
5 海外に在住している方の散骨 〜海はつながっているから〜
あとがき(武内優宏)
《付録》海洋散骨ガイドライン
献辞 太田宏人さんへ(村田ますみ)