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タイトル |
システム正当化理論(システムセイトウカリロン) |
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なぜ隷従するのか? 迫害され不利益を被る人々が,不公正や搾取を引き起こす現存の社会システムを擁護し正当化するのはなぜか。自分自身や犠牲者を非難し,社会変革への抵抗を示すのはなぜか。社会科学に多大な影響を与えてきたシステム正当化理論について,理論的考究から実証研究,今後の展望までを詳述する待望の一冊。
第1章 新たな「自発的隷従論」
第2章 社会的正義とは何か
第3章 システム正当化理論の知的源流,主要仮定,実用的関連性
第4章 ステレオタイプ化と虚偽意識の生成
第5章 システム正当化の心理ーー現状の合理化,劣位の内在化,自己・集団・システム正当化動機間で生じうる葛藤に関する18の仮説
第6章 勢力をもたない感覚は権力と階層の正当化を促進するのか
第7章 「貧しいけれど幸せ」--相補的ステレオタイプのシステムを正当化する可能性
第8章 少女と女性の従属と自己従属
第9章 公正「神」信念(そして,公正社会信念)-システム正当化の一形態としての宗教
第10章 気候変動に関する変化への抵抗と動機づけられた懐疑主義を克服するために
第11章 なぜ男性や女性は反乱したりしなかったりするのか
第12章 システム正当化理論の誕生から25年を経てーー批判,反論,今後の展望
付録