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タイトル |
季刊『農業と経済』2022年夏号(88巻3号)(キカンノウギョウトケイザイニセンニジュウニネンナツゴウ) |
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特集 若者と創る農山村イノベーション──コロナ後を見すえて
COVID-19の蔓延は、我々に暮らし方を見直す契機をもたらしました。このことはまた、都市ー農村関係の再考、地方で地域資源を利用しつつ持続可能な暮らしを創出するという課題へとつながり、未来の農山村の姿を考え直す機会にもなっています。なかでもコロナ禍によって遠隔通信技術が定着することで場所に縛られない働き方も普及し、とくに若者を中心に、都市に集住しない暮らしの可能性が広がっています。本号ではこうした動きを踏まえ、移住とイノベーションを鍵概念にコロナ後の農山村社会の方向性を考えます。
■巻頭言 特集に寄せて
農山村ガバナンス革新への期待──農山村の未来は周縁から始まる 秋津元輝
特集
若者と創る農山村イノベーション──コロナ後を見すえて
秋津元輝+山下良平+鶴理恵子 責任編集
■1 農山村社会イノベーションの新境地──垂直的依存から水平的つながりへ
●1 重層化する農山村社会のイノベーション
──「脱成長」にむけた社会編成原理の転換……秋津元輝
●2 自然に基づく地域づくりを実現するグリーンインフラの可能性……一ノ瀬友博
●3 人口減を受け入れ、新たなつながりを模索する
(1)移住者と共に暮らしを繋ぐムラ
──大分県中津市耶馬渓町下郷地区……鶴理恵子
(2)外国人とともに創る自立的な農山村コミュニティの可能性
──持続可能な人口減少社会をめざして……二階堂裕子
■2 21世紀型ライフスタイルの提案──地域でつながる若者たちの生き方
●1 座談会 若者たちは何を求めて地方をめざし、農山村社会をいかに変革し得るのか
──移住者によるイノベーションで変わるもの・残すべきもの
……稲垣文彦・清水夏樹・多田朋孔・中島信男・秋津元輝
●2 Uターン者の事例に探る移住者受け入れの要点
──「不本意な帰郷者」が「地域の核」になり得る地域社会……高田晋史
●3 テレワークは農山村地域をどう変えるか
──ICT時代の田舎ぐらしの可能性と課題……松村茂
●4 地方と向きあい紡ぐキャリアデザイン──地域おこし協力隊の経験から
(1)体験から経験、そして仕組みづくりへ
──協力隊と地域の体験が育む新たな価値観の可能性……三瓶裕美
(2)地方定住…