[特 集]フードロス×使い捨て労働
藤原辰史 × 今野晴貴 × 五十嵐泰正 × 森 進生
飯田悠哉/SDGsユニオン
SDGsブームのなか、フードロス対策として個人の消費行動の変容がさまざま呼びかけられている。余剰を生まないために、「買いすぎないようにしよう」、「計画的に料理しよう」、「食品の節約をしよう」等々……。
しかし問われるべきは、大量の食品を商品として生産し、それによって利益をあげていこうとするシステムそのものではないだろうか。食品の生産・加工・販売、そして廃棄のプロセスには、必ず人々の労働がかかわっており、人間の使い捨てと食品の大量廃棄は、深くつながっている問題である。
本特集では、労働の視点からフードロスが生み出される社会のあり方を分析し、食をめぐる社会運動のあり方を考える