三浦半島のさきっちょで起きた、奇跡の日常。 風の匂いも、言葉の味も、港町だから。 目をつぶれば浮かび上がる馬鹿馬鹿しいほどの笑顔。 あの世まで連れていく、思い出。 言葉の汽笛、面舵いっぱい! 1 秒でもいいから、会いたい人がいる。 あの町に帰らなくても、すべてが思い出せる。 路地に転がる、言葉の宝石。 船になった、いしいしんじ。
小説のようなドキュメンタリー。いしいしんじの独特の世界が丸出しな、渾身の最新作!
絵本作家、長谷川義史の三崎スケッチも30点掲載。三崎の街並みを描いた水彩画も本文中に掲載。