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竹本健治・選 変格ミステリ傑作選【戦前篇】(タケモトケンジセン ヘンカクミステリケッサクセン センゼンヘン) |
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乱歩、横溝、夢野から谷崎、川端までーー戦前期に発表された、モダニズムと奇想に彩られた変格ミステリ短編の代表的傑作十五編を集成する、変格をこよなく愛する作家・竹本健治による珠玉のアンソロジー。同時代に隣国・中国で花開いたミステリ文化を象徴する短編・孫了紅「真偽の間」と、中国での変格ミステリの受容史の解説も併録。SNS上での「変格ミステリ作家クラブ」会員作家による各作・作家への「偏愛コメント」も。
◎収録短編=夏目漱石「趣味の遺伝」、谷崎潤一郎「白昼鬼語」、芥川龍之介「藪の中」、夢野久作「侏儒」、甲賀三郎「黒衣を纏う人」、地味井平造「魔」、渡辺温「父を失う話」、浜尾四郎「殺された天一坊」、江戸川乱歩「目羅博士の不思議な犯罪」、海野十三「俘囚」、小栗虫太郎「失楽園殺人事件」、木々高太郎「網膜脈視症」、川端康成「散りぬるを」、横溝正史「蔵の中」、久生十蘭「海豹島」、孫了紅「真偽の間」(収録順)
序文 変格探偵小説の発生と展開 谷口基
「趣味の遺伝」 夏目漱石
「白昼鬼語」 谷崎潤一郎
「藪の中」 芥川龍之介
「侏儒」 夢野久作
投票者からの偏愛コメント集1
「黒衣を纏う人」 甲賀三郎
「魔」 地味井平造
「父を失う話」 渡辺温
「殺された天一坊」 浜尾四郎
「目羅博士の不思議な犯罪」 江戸川乱歩
「俘囚」 海野十三
投票者からの偏愛コメント集2
「失楽園殺人事件」 小栗虫太郎
「網膜脈視症」 木々高太郎
「散りぬるを」 川端康成
「蔵の中」 横溝正史
「海豹島」 久生十蘭
投票者からの偏愛コメント集3
「真偽の間」 孫了紅(池田智恵訳)
中国における変格ミステリの受容史 劉臻(阿井幸作訳)
あとがき 竹本健治