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タイトル |
僕等はまだ美しい夢を見てる 〜ロストエイジ20年史〜(ボクラハマダウツクシイユメヲミテル ロストエイジニジュウネンシ) |
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奈良在住のロックバンドがいる。とても不思議なバンドだ。サブスクリプション・サービスではまず探せない。CDショップに足を運んでも、全作品を見つけ出すことは不可能である。そして、そのボーカルは街の中古レコード屋の店主でもある。こちらは知らない人のほうが多いだろう。この中古レコード屋を訪れ、一緒に撮影した写真をSNSに上げたがる若手バンドが近年は多い。移動時間のロスをものともせず、この人に会いたかったとわざわざ奈良を訪れる人が増え続けている。もちろんバンドに限らず、音楽好きのリスナーの間でも。そうして、彼らは一様にこう言う。
俺たちのヒーロー! オルタナの神様!
それは何か。このボーカリストは何者なのか。
独自の活動スタイルで、新しい形の“バンドの成功”を提示したロストエイジ。その20年史に、音楽ライターの石井恵梨子が迫る。
「売れる夢はもう絵空事だ。生活に根ざした活動がしたい」
イントロダクション
第一章 少年 奈良から来たロストエイジ
第二章 ○か×か 確かにそれは夢のひとつだった
第三章 ひとり 生活に根ざしたバンド活動を
第四章 Good Luck/美しき敗北者達 引き継ぐべきもの
第五章 これから 距離の近い神様
LOSTAGE年表