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タイトル |
月で読む あしたの星占い(ツキデヨム アシタノホシウラナイ) |
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簡単ではない日々を、
なんとか受け止めて、乗り越えていくために、
「自分で少し、占ってみる」。
本書は、日々の月の動きを見て、簡単に星占いをするための本です。
石井ゆかりさんが、できるだけ専門用語を使わずに、易しい表現で、
毎日の星占いの「やり方」を教えてくれます。
石井さんは、12種類の「毎日」にこんなふうに名前をつけました。
1.スタートの日
2.お金の日
3.メッセージの日
4.家の日
5.愛の日
6.メンテナンスの日
7.人に会う日
8.プレゼントの日
9.旅の日
10.達成の日
11.友だちの日
12.ひみつの日
この「12種類の毎日」が1カ月でひとめぐり。
2、3日ごとに切り替わりながら進んでいきます。
単調に思える毎日にも、実は「テーマ」が読み取れるのです。
月の満ち欠けだけでなく、空にある月の「位置」を使って時間を区切っていくことが、生活の実際的な「助け」になることに驚かされます。
さらに「12種類の日」には、一つひとつにたくさんの内容が詰まっています。
12種類をカテゴライズした先に、豊富な時間のバリエーションが見えてくるのです。
本書では、そのバリエーションを「自分で感じ取るためのヒント」として、深い文章で掘り下げています。
「自分で少し占えるようになる」ということは、読者のみなさんが、ご自身の生活で現に起こっていることの意味を考え、その延長である未来に、自分だけのリアルな希望を持てるようになる、ということです。
占いは「読むもの」で、自分で占うなんてまったく興味なかった!という人にこそ、手に取っていただきたい1冊です。
また、石井ゆかりさんのエッセイ「日記をつけるということ」「だれのせいでもない世界」が、この本の大きな魅力です。
未来に怯え、占いに依存するのではなく、まず自分自身のリアルな生活が目の前にあり、そこに星占いをそっと添えたとき、新しい物語が見えてくる。
占いによって視野を狭めるのではなく、逆に、生活の新たな広がりとふくらみを発見できる。
そんなことを教えてくれる、素晴らしい本です。