仏教の最重要語「無常・苦・無我」の本当の意味がわかる。
『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』3冊同時刊行!
「無常」がいかにラディカルな世界認識か、論じ尽くした稀有の書。
仏教に関心を持つすべての人に勧められる基礎論である。
ーー宮崎哲弥 氏 推薦!
ブッダが発見した「無常」の
本当の意味を明らかにして、
日本人の無常観を根底から覆す!
ブッダが説く「無常」は、「花が散って寂しい」「親しい人が死んで悲しい」といった感情的なものではありません。「無常」とは、物質も生命の心も、万物は瞬時に変化するという普遍的で客観的な事実です。一切の現象は一時的に成立しているにすぎません。そして、無常に基づいて生きるなら、明るく、元気でいられます。無常は、人生そのものを引っくり返して、苦しみを完全になくして、解脱、覚りを体験させる真理なのです。
【目次】
■第1章 「ある」から生じる大失敗
悩むのは、馬鹿げている
知識が不幸の種を蒔く
■第2章 それは「無常」ではありません
俗世間的真理は役に立たない
問題は乏しい観察力
無常に拠って立つ世界
知識は無智の同義語
■第3章 覚らなくても役に立つ
無常はとても明るい話
世間の無常は単なる「わがまま」
世間の無常は健康と年齢しだい
世界は変わるが、自分は変わらない?
釈尊の無常はすごい智慧
聖なる真理は役に立つ
■第4章 無常の世界の予測術
どうして先が知りたいの?
無常批判の大掃除
無常をめぐる諸宗教の失敗
ブッダは因縁ですべてを説明する
仏教的な予測術
仏教的な計画術
修行者は解脱を計画する
■第5章 死を認めれば幸福になる
世間の幸福=大変な苦労
二つの極論=楽観主義と悲観主義
正しい見方=仏教の中論
因縁法則こそ人生の操作方法
あなたは、必要なことをぜんぶ知っている
心の無常は時間単位
「死」を認めて智者になる