|
タイトル |
写真アルバム 福岡市の昭和(シャシンアルバム フクオカシノショウワ) |
|
戦国時代末期、荒れ果てた博多を豊臣秀吉の命によって黒田官兵衛が復興・整備した。いわゆる「太閤町割」で、江戸時代には那珂川より西側が福岡武家の町、東側は博多商人の町として栄えた。博多祇園山笠や博多松囃子の「流」は、この町割がもととなっている。
その後、明治、大正期を通して基本的な町並は変わらなかったが、昭和20年6月の福岡大空襲で市内中心部は灰燼に帰した。本書では、焼け野原と化す前、昭和10年代の福岡市域を記録した貴重な航空写真をフォトコラム「空から見た福岡市」で紹介している。
そのほか、昭和時代の身近な暮らしや懐かしい西鉄福岡市内線、勇壮な博多祇園山笠などの写真600点以上を、9章のテーマに分けて収録。それぞれの写真には丁寧な解説を付して、ページをめくるたびに戦前、戦後と移り変わってきた地域の姿をたどることができる写真アルバムとなるよう努めた。また「空から見た福岡市」のほか、夢野久作、博多駅、博多松囃子、どんたくなど、当地ならではの特色ある項目をフォトコラムとして特集している。
1 昭和初めの福岡逍遙
フォトコラム 福岡が生んだ異端の天才作家、夢野久作の肖像
2 昭和戦前・戦中の教育
3 銃後の暮らし 戦時体制下の人びと
4 復興期から高度経済成長へ
フォトコラム 福岡大博覧会
5 昭和戦後の教育
6 懐かしい街並みや風景
フォトコラム 空から見た福岡市
7 西日本鉄道と国鉄線 ──松本清張作品にも登場
フォトコラム 昭和38年に現在地へ移転した博多駅
8 スナップ写真で見る暮らしの諸相
フォトコラム 楽しかった行楽の思い出
9 博多祇園山笠と地域の祭り
フォトコラム 博多松囃子 ──どんたくの源流を伝える