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タイトル |
【輸入盤】『エル・ニーニョ(キリスト降誕)』 セラーズ演出、ナガノ&ベルリン・ドイツ響、アップショウ、ハント、ホワイト(2000 ステレオ(IMPORT DVDV Berlin Deutsches.so PPPK) |
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ジョン・アダムスによるキリスト降誕オラトリオ『エル・ニーニョ』
ジョン・アダムスのオラトリオ『エル・ニーニョ』(スペイン語で幼子イエスのこと)は、オペラ『ニクソン・イン・チャイナ』、『クリングホーファーの死』に続くピーター・セラーズとのコラボレーション第3弾。
ストーリーは新約聖書をベースとしたもので、聖母マリアやヨゼフ、3人の聖人などが登場する有名なキリストの誕生話を扱っています。
さしずめ現代版『メサイア』といったところですが、テキストには英語、スペイン語、ラテン語が交錯し、伝統的な宗教劇ではなく、一女性マリアとその婚約者ヨゼフが、突然神の子を宿すことになる困惑をリアルに表現することで、現代人の感性に直接働きかけるキリスト降誕の物語となっているのがポイント。
作風はいかにもアダムスらしい“ポスト・ミニマル”的な聴きやすいもので、スティーヴ・ライヒを髣髴とさせるここちよいパルスや、カウンター・テナー三重唱による聖人たちの歌の面白さはなかなかのもの。本当の意味での聴衆に効果的な音楽を追求するアダムズならではの、一見平易でありながら実は含蓄の深い表現が駆使されています。
なお、この作品は本来はオラトリオですが、DVDに収録されたシャトレ座での舞台上演は、オペラを思わせるほどの視覚的に多彩なものとなっており、舞台上に投影された象徴映像などを駆使して重層的な聖書解釈がおこなわれています。
また、舞台上の人物の動きについても、指先一本にまでこだわって静的かつ様式的な動きを志向するあたりピーター・セラーズ演出の面目躍如といったところ。
ケント・ナガノのシャープな指揮に俊敏に反応するベルリン・ドイツ・オペラの面々も作品にふさわしいテンション高い演奏ぶりで、アプショウ、リーバーソン、ホワイトといった柔軟な歌唱力を持った歌手陣の演唱とともに迫真の音楽をつくりあげていて感動的です。日本語字幕が付いているのも実に親切です。
【収録情報】
・アダムズ:オラトリオ『エル・ニーニョ(キリスト降誕)』
ドーン・アップショウ(ソプラノ)
ロレイン・ハント・リーバーソン(メゾ・ソプラノ)
ウィラード・ホワイト(バリトン)
ダンス:ダニエラ・グラーサ/ノラ・キンバル/ミヒャエル・シューマッハー
シアター・オブ・ヴォイシズ
ロンドン・ヴォイシズ
ベルリン・ドイツ交響楽団
ケント・ナガノ(指揮)
演出:ピーター・セラーズ
衣装:レオン・ウィーバー
照明:ジェイムズ・F・インガルズ
収録時期:2000年12月16日
収録場所:パリ、シャトレ劇場(世界初演プロダクションのライヴ)
・特典映像:『メイキング・オブ・エル・ニーニョ』(セラーズ、ナガノ、アップショウ、アダムズのインタヴューを含む)
収録時間:147分(本編119分、特典28分)
画面:カラー、16:9
音声:PCM Stereo, Dolby Digital 5.0, DTS 5.0
字幕:英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、日本語
NTSC
Region All
レーベル : Arthaus Musik *cl*
色彩 : カラー
画面サイズ : ワイドスクリーン
信号方式 : NTSC
リージョンコード : ALL
組み枚数 : 1
音声 : 2.0ch (stereo) リニア PCM,5.0ch Dolby Digital,5.0ch DTS
字幕言語 : スペイン語,ドイツ語,フランス語,英語,日本語
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