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【輸入盤】『トロヴァトーレ』全曲 チェルニャコフ演出、ミンコフスキ&モネ劇場、ディディク、ポプラフスカヤ、他(2012 ステレオ)(Import GSDB) |
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稀代の鬼才チェルニャコフがまたもやっちゃいました!
5人だけの密室劇『トロヴァトーレ』なんて!
指揮はなんとミンコフスキ!
前代未聞の『トロヴァトーレ』が登場! 大鬼才ディミトリ・チェルニャコフの演出、我らが時代の大指揮者マルク・ミンコフスキが組んだモネ劇場での『トロヴァトーレ』は、誰も考えつかなかった刺激的な舞台になっています。
チェルニャコフによる設定はこんな具合。とある事件から1年後、アズチェーナは真相を明らかにすべくマンリーコ、ルーナ伯爵、レオノーラを呼び寄せる。密室の中、フェランドの指示で四人は渋々再現プレイを始める。すると各人から隠されていた事実が次々と判明し、やがて激しく感情をぶつけ合っていく・・・。
おそらく言葉で説明しても何が面白いのか伝わらないでしょう。また普通の『トロヴァトーレ』のつもりで見始めてもしばらくは状況が分からず混乱するでしょう。しかしチェルニャコフの仕掛けが効いてくると、密室劇特有の張り詰めた緊張感が手に汗握る興奮へと変わっていき、そしてあの『トロヴァトーレ』の幕切れが素晴らしい効果を発揮するようになります。これはまさにチェルニャコフ・マジック。合唱も脇役も舞台には出て来ず、たとえばイネスのパートはアズチェーナが歌うなど、すべてにおいて普通じゃありません。
非常に実験的な上演ですが、歌手はたいへん優れています。レオノーラは、今や人気のプリマドンナ、マリーナ・ポプラフスカヤ。モスクワ生まれながらすっかり欧米の大劇場の華となっているポプラフスカヤは、モネ劇場でも大喝采を浴びています。マンリーコは、ウクライナのテノール、ミーシャ・ディディク。ウクライナ、ロシアで活躍した後、1998年にフィンランド国立歌劇場でのドニゼッティ『アンナ・ボレーナ』で西側にデビュー。以来ロシア・オペラ、イタリア・オペラ両面で活躍、2009年10月にはウィーン国立歌劇場に、2012年2月にはメトロポリタン歌劇場に初出演しています。東欧風の太めで力強い声の持ち主。ルーナ伯爵のスコット・ヘンドリックスは、米国テキサス州、サン・アントニオ生まれのバリトン。ドイツと米国の劇場を中心にイタリア・オペラのバリトンとして活躍しています。アズチェーナのシルヴィー・ブリュネ=グルッポーソは、シチリア系フランス人(父がシチリア人、母がフランス人)のメッゾソプラノ。フランス各地でたいへんに活躍しており、ミンコフスキとの共演も多々。フェランドのジョヴァンニ・フルラネットがいい味の老け役を演じています。
指揮はなんとマルク・ミンコフスキ。演出が普通でないので音楽がだいぶ難しくなっているはずなところが、ミンコフスキの明快で弾力のある音楽が大いに力になっています。さすが古楽畑出身のミンコフスキ、通常の『トロヴァトーレ』の上演では端折られたり改編される箇所も楽譜通り演奏して、ヴェルディ本来の意図を果たしています。
大人気オペラ『トロヴァトーレ』でさえ既成概念を崩してしまうチェルニャコフ、まさに稀代の鬼才です。日本では絶対に見られないような舞台ですから、鮮明映像でじっくりお楽しみください!(キングインターナショナル)
【収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』全曲
ミーシャ・ディディク(T マンリーコ)
マリーナ・ポプラフスカヤ(S レオノーラ)
スコット・ヘンドリックス(Br ルーナ伯爵)
シルヴィー・ブリュネ=グルッポーソ(Ms アズチェーナ)
ジョヴァンニ・フルラネット(Bs フェランド)
モネ合唱団
モネ交響楽団
マルク・ミンコフスキ(指揮)
演出・装置・衣装:ディミトリ・チェルニャコフ
衣装:エレナ・ザイチェヴァ
照明:グレブ・フィリシチンスキー
収録時期:2012年6月
収録場所:ブリュッセル、モネ劇場(ライヴ)
● 特典映像:チェルニャコフへのインタビュー(字幕:英、仏)
収録時間:本編143分、特典15分
画面:カラー、16:9
音声:2.0 PCM / 5.1 Dolby Digital
字幕:英、仏、蘭、独
NTSC
Region All
レーベル : Bel Air
色彩 : カラー
画面サイズ : ワイドスクリーン
信号方式 : NTSC
リージョンコード : ALL
組み枚数 : 1
音声 : イタリア語ー2.0ch (stereo) リニア PCM,イタリア語ー5.1ch Dolby Digital
字幕言語 : オランダ語,ドイツ語,フランス語,英語
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