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タイトル |
【輸入盤】ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、ワーグナー:『ワルキューレ』第1幕、他 クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル、バックハウス(クナパーツブシュ) |
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ハンス・クナッパーツブッシュを讃えて
ワーグナー:『ワルキューレ』第1幕、イゾルデの愛の死
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
20世紀を代表する大指揮者クナッパーツブッシュの伝説の映像です。1922年にバイエルン州立歌劇場の音楽監督に就任、1929年のザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルと初共演を飾った彼、その後は様々な変遷を経て、第二次世界大戦後にはバイロイト音楽祭を支えるなど、戦後の音楽界に大きな足跡を残しました。
この映像は、彼とウィーン・フィルが行ったアン・デア・ウィーン劇場での特別コンサートの2年分を併せたもので、独特の解釈に支えられたワーグナーとベートーヴェンを堪能することができます。バックハウスをソリストに迎えたベートーヴェンの異様な雰囲気はとりわけ有名ですが、観客席には当時の新進気鋭の指揮者として、ヨーロッパにデビューしたばかりの岩城宏之が座っているのも注目すべき点でしょう。クナッパーツブッシュの演奏については、もう何の説明も不要。ほんの瞬間の動きですら、見逃すわけにはいかないほどの凝縮された彼の指揮から生み出される熱い音楽は、永遠に人々の心を捉えていくに違いありません。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』から前奏曲とイゾルデの愛の死
2. ワーグナー:『ワルキューレ』第1幕(全曲)
3. ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 Op.72a
4. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
ビルギット・ニルソン(ソプラノ/イゾルデ:1)
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ:4)
クレア・ワトソン(ソプラノ/ジークリンデ:2)
フリッツ・ウール(テノール/ジークムント:2)
ヨゼフ・グラインドル(バス/フンディング:2)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
収録時期:1962年(1,3,4)、1963年(2)
収録場所:アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
収録時間:152分
画面:モノクロ、4:3、1080i High Definition (Upscale)
音声:PCMモノラル
字幕:英、仏、独、西、伊
25GB
Region All
平林直哉のヒストリカル中毒!
クナッパーツブッシュの注目DVD
このDVDは2002年最大の話題盤である。
まず個々の曲が断片ではなく、カットなしの全曲というのは何にも代え難い。画質は鮮明で、カメラワークも最近のソフトにありがちな顔や楽器のアップの連続というものがなく、たいへん見やすい。そして音質も最高水準のモノーラルである。
それでは順に簡単に内容に触れて行こう。まず「レオノーレ」序曲第3番はズシリと手ごたえのある冒頭の和音に続いて、深く神秘的な序奏が奏でられる。棒の動きは簡素だが、サッと手を動かしたり、肩の動きがほんの少し加わっただけで音楽が急にうごめく。主部の最初は、はるか遠くから響くようにひっそりと始まるが、それがやがてみるみるとふくれ上がる。このように音楽がふくれ上がる場面でも、指揮者は最小限の動きで、オーケストラから最大限のヴォリュームを弾きだしているのだ。それは、コーダの最後の部分でも同様である。あらかじめ「来るな」とはわかっていても、その最後の最後にスーッと立ち上がってオーケストラに合図する様は、やはり怪物的と言わざるを得ない。
バックハウスを従えたベートーヴェンの第4ピアノ協奏曲ではクナは珍しく眼鏡をかけている。少しでも合うように眼鏡を使用しているように思われるが、実際はそうではなさそうだ。多くの指揮者がやるような、ソリストの方をのぞき込んで、いかにも仲良く合わせていますよ式のポーズなど、クナにはみじんもない。「私はオーケストラ担当、あなたはピアノ独奏、ただそれだけです」と言わんばかりの、一種独特の雰囲気である。
「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死は、後述の「ワルキューレ」よりもクナの指揮姿が多く映るので、見応えとしてはこれが一番かも知れない。延々と続くクレッシェンド、クナはむしろポーカーフェイスで、まだまだ余裕があるのだと言わんばかりの仕草。ところが、その頂点にさしかかる直前、それまで座っていたクナは突然立ち上がり、
レーベル : Arthaus Musik *cl*
色彩 : モノクロ
画面サイズ : 通常
リージョンコード : ALL
組み枚数 : 1
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