そこは完璧なユートピア。少女たちはどこから来て、どこへ行くのか?
鬼才:ギャスパー・ノエ(『カルネ』『アレックス』)のパートナーであり、数々の作品を共同で制作してきたルシール・アザリロヴィック初の長編監督作品。
19世紀の作家フランク・ヴェデキントの小説『ミネハハ』を基に、無垢な少女たちに宿る美しさとエロティシズムを女性監督ならではの繊細な映像表現で描き出した衝撃作。
オーディションで集められた個性豊かな少女たちと、日本でも人気の高いマリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ』『ダークナイトライジング』)とエレーヌ・ドゥ・フジュロール(『ザ・ビーチ』)の存在感が本作のミステリアスな世界観をより強固なものに描き出す。
劇中に登場する印象的な純白の衣装は人気ブランド「アニエス・ベー」が担当。
【ストーリー】
高い塀で下界を遮断された森の中の学校、エコール。6歳から12歳までの少女たちが自然の生態やダンスを学んでいる。
髪には学年を区別する7色のリボン。かわいらしい制服は清楚な白。深い森と青い空を映す湖の前で、妖精のように戯れる少女たち。
男性のいない完璧な世界にまた一人、6歳の少女イリスがやってきた…。彼女たちは卒業まで外と接することなく、7年間学校の中で過ごす。
卒業のとき、彼女たちの胸に去来するのは、開放の喜びなのか、新しい世界への恐怖なのか?少女たちは一体どこへ行くのだろうか…。
2004年 ベルギー/フランス/イギリス合作