|
タイトル |
Tatsuya Mori TV Works〜森達也テレビドキュメンタリー集〜(タツヤ モリ テレビ ワークス モリタツヤテレビドキュメンタリーシュウ) |
|
■『A』(1997年)、『FAKE』(2016年)、『i-新聞記者ドキュメントー』(2019年)・・・
常に話題作、そして問題作を発表する映画監督森達也がテレビドキュメンタリー史に鋭く刻んだ伝説の傑作4番組を奇跡のDVD化!
タブーぎりぎり、それともすでにタブーを通り越してしまっているのか、鬼才森達也が真骨頂を発揮したギリギリでヒリヒリとした彼のルーツと言うべきDVD2枚組。
※権利の都合上、一部楽曲を差し替えておりますが、『放送禁止歌』はOA時と同じ楽曲ノーカットバージョンで収録しております。
【著名人コメント】※50音順
森達也は日本のドキュメンタリストのなかでも最も迷宮だと思っている。
映像作品だけでなく全ての著作、全ての表現がテーマの解釈や判断基準を何時も観客に委ねている。
現実は常に白と黒に分けることはできない。勝ち負けのように二分割されることはないのだ。
今まで見たことがない多種多様に多彩な現実を森作品は教えてくれる。
今回、DVD化されたテレビ作品も時代を超えて何度も見ることのできる「森の迷宮」の入り口だ。
水道橋博士(芸人・浅草キッド)
本人の前では言いたくないけれど、森達也という人にはかなりの影響を受けている。
物事を裏側から見る人、なんて言えば、君はどうしてそれが裏だと思ったのか、表とは何かと聞いてくるに違いない。
この面倒臭さだ。面倒臭さの中に、優しさが垣間見える時があって、それがどうも病みつきになる。
その病みつきが、この作品群に詰まっている。
武田 砂鉄(ライター)
森達也の作品には「迷い」がある。これが真実だと突きつける傲慢さは一切なく、心が折れたり、弱音をはいたり、伝えるべきことなのかと悩んだり。
取材者の迷いを隠すことなく撮り続ける森達也の映像の中に、観る者自身が真実を探そうとのみ込まれ、
正解のない「人間らしさ」の虜になってしまうのだ。
長野 智子(キャスター・ジャーナリスト)
簡単に答えを出したがる、簡単に白黒つけたがる人が増えた今の風潮に完全に逆行した作品群であるが、
それでいて、一見センセーショナルな事柄がすべて身の回りの日常に感じられるほどに視線が落ちついている。
すべての話が、今に続く長い物語の一部であることを想起させる。
登場人物のその後から現在にかけてを調べたくなる衝動に駆られる(実際、調べてしまった)。
能町みね子(コラムニスト)
途方に暮れてしまう。20年前、森達也が「わたし」に突きつけた問い。目を逸らし続けてきたのだろうか。
それとも本当に気がつけないほど「わたし」は馬鹿なのか。自己保身が過ぎるし、欲に目が眩みすぎている。
それが剥き出しの「わたし」の本性なのだとしたら仕方がない。受け入れるのだ。それで生き延びた私は共犯者だ。
だからこそ、この4つの作品はアーカイブ映像ではない。
現在進行形のルポなんだ。もう目を逸らすな。まだ繰り返すのか。私は私に怒りを覚えた。現場に行きたい。
そして己に突きつけたい。それぞれの「わたし」たちに伝えたい。見るべきだ。
堀 潤(ジャーナリスト)
森達也が一番すごいところはオウムの映画を発表した直後に『超能力者』のドキュメンタリーを撮ったことだ。
宮崎 哲弥(評論家)
どっちの選手が勝つか関係者が賭けていた特殊なプロレス団体、全日本女子プロレスの人気を
ビューティ・ペアやクラッシュギャルズらと共に支えたのが小人プロレスだ。
サーカスでいえばピエロのような役割だとばかり思っていたから、91年発売のビデオ『ミゼット物語』と
92年放送の『ミゼットプロレス伝説』(どちらも最高! でも、ビデオ安売王の『ミゼットマニア』はイマイチ!)で
全盛期のタッグマッチを見て衝撃を受けた。
やたらスピーディで、身体が小さいからこそ全力でリングに叩きつけて激しい音を出し、かなりのリスクを背負って笑いを取る、
これこそが“明るく楽しく激しいプロレス”!
全女も、松永会長も、リトルさんも、秩父リングスターフィールドも全てが存在しなくなったいまとなっては、
おとぎ話みたいな映像ばかりなのである。
吉田 豪(プロインタビュアー)
<収録内容>
【Disc】:DVD2枚組
・画面サイズ:4:3スタンダード
・音声:日本語ドルビーデジタル2.0ch モノラル
※収録内容は変更となる場合がございます。