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タイトル |
みな殺しの拳銃(ミナゴロシノケンジュウ) |
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殺る!殺らねばならぬ!血に飢え!血に躍る非情の掟!木端みじん!夜明けの空にこだまする皆殺しのシンフォニー!!
■巨大な組織に牙をむく三兄弟の挽歌ーー。
宍戸錠、藤竜也、岡崎二朗を主演に迎え、日活アクションの名手・長谷部安春がハードボイルドを極め、血みどろの抗争劇をモノクロームの映像でスタイリッシュに活写する。
エースのジョーによる超絶ガンさばき、ダンプガイ二谷英明との対決も見どころ。
■1967年製・宍戸錠ハードボイルド三部作、『殺しの烙印』『拳銃は俺のパスポート』に次ぐ『みな殺しの拳銃』がついにDVD化。
小林旭主演の『俺にさわると危ないぜ』(66年)でデビューし、3本目の監督作となる長谷部安春がこだわりのダンディズムをクールに貫き、銃を手にした“男と男の戦い”と“男たちの別れ”を徹底して描く。寡黙な錠とは対象的な藤竜也の血気、岡崎二朗の哀切も絶妙だ。
全編にジャズとブルースが流れ(音楽:山本直純)、非情の展開にキメッキメのキザなセリフが飛び交い、神田隆、高品格、深江章喜と悪役陣の濃い存在感もハードな世界を引き立てる。
■監督の長谷部安春は“藤井鷹史”名義で中西隆三とともに脚本を執筆、シネスコの構図と陰影を生かした永塚一栄のカメラワークも長谷部ワールドの構築を支えている。
クライマックスでは建設中の東名高速道路という珍しいロケーションを生かした、あの手この手のリアルな銃撃戦が繰り広げられる。
■日活ニューアクション前夜に狂い咲いたフイルムノワールの絶品。日本一の拳銃俳優・宍戸錠の代表作を見逃すべからず。
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