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タイトル |
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“『イージー★ライダー』も凄いけど、もう一本見るべき映画があるわ”-ジェーン・フォンダ
アメリカ映画史上最重要作の一本、半世紀超を経て遂に日本初上陸、初ソフト化。
2021年7月7日、85歳でこの世を去ったロバート・ダウニー。息子でありハリウッドを代表するスター俳優であるダウニー・Jr.は
インスタグラムに父親について投稿、「昨夜、パーキンソン病に何年も耐えた後、父親は安らかに眠りについた…彼はアメリカ映画界における偉大なる真の異端児だった。」と記した。
カウンターカルチャー時代の風雲児であり、アンダーグラウンド映画の助産師という異名を持つ、ロバート・ダウニーの代表作。
アメリカ国立フィルム登録簿にも保存。
1969年の全米公開時、独自の過激なユーモアと世の中のあらゆる欺瞞を風刺する時代の先駆的作品として賛否両論とともに大ヒット、
同時期に世にあらわれた『イージー★ライダー』とともにアメリカ映画史においての歴史的最重要作とされている。
ジョージ・ルーカス・ファミリー・ファンデーションも資金提供しているマーティン・スコセッシのフィルム・ファンデーションが
参加して2019年にデジタルレストアが行われ、日本では50年超の時を経て2022年7月に初公開、遂に上陸を果たした。
ロバート・ダウニーは本作で監督とともに製作と脚本を手掛けた。
アソシエイト・プロデューサーを務めたのは、後にアンリ・パチャードという名で、ポルノ映画界で大成功を納めるロナルド・サリバン。撮影は2005年にアカデミー技術功労賞を受賞したジェラルド・コッツ。
編集は1974年『エクソシスト』、1984年『フラッシュダンス』で二度アカデミー賞にノミネートされたバド・S・スミス。
音楽はダウニー監督の次作『Pound』(未)でもタッグを組むチャーリー・クーバによるオリジナル楽曲。
タイトルデザインを全米屈指の広告デザイン・チーム、チャマイエフ&ガイスマーが手掛けたことも大きな注目に値する。
NBCネットワーク、パンナム、モービル石油など彼らによる百を超える企業ロゴデザインは誰もが一度は目にしたことがあるはず。
本作品は、彼らが携わった唯一の映画作品であり、そのシンプルながら大胆なデザインは、
大物クリエイターたちがダウニーの時代の先を行く感性に共鳴したであろうことを想像させて余りある。
また、本作はモノクロ作品だが、映画の見どころの一つである数々のユニークなテレビ・コマーシャルのシーンは
カラー映像となっていて時代の雰囲気が鮮明に伝わってくる。