堂々27年にわたる下町人情大河喜劇映画シリーズの記念すべき第1作!
日本中をさすらい続ける永遠のヒーロー、フーテンの寅さんが銀幕初登場!
松竹が、そして日本映画界が誇る、堂々27年にわたる下町人情大河喜劇映画シリーズの記念すべき第1作。
日本中をさすらい続ける永遠のヒーロー、フーテンの寅さん(渥美清)の銀幕初登場シーンは、何とネクタイ姿。
中学のときに父親と喧嘩し家出して以来、久々に故郷・葛飾柴又に帰ってきた寅さんは、
妹・さくら(倍賞千恵子)のお見合い話(お相手は名声優・広川太一郎)をぶちこわし、
また御前様(笠智衆)のお嬢さん冬子(光本幸子)と再会して一目ぼれ。
かくして寅さん、銀幕初失恋の巻。同時にさくらと博(前田吟)の結婚、彼と父親(志村喬)との和解など、
微笑ましいエピソードが披露されていく中、後のシリーズのエッセンスの多くが見事に凝縮されているのは驚くばかりである。
それにしても、この頃の寅さんは若い分喧嘩っ早くもあるが、それもまた瑞々しい限りである。