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タイトル |
男はつらいよ・奮闘篇(オトコハツライヨ フントウヘン) |
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シリーズ第7作は、歴代マドンナへの寅さん失恋話に花が咲く。
『学校2』の原点ともいえるシリーズ初期を代表する秀作!
シリーズ第7作の『男はつらいよ』は今までと一味違う。
第2作で巡り会えた寅さん(渥美清)の実母・菊(ミヤコ蝶々)が京都から30数年ぶりに上京するも、
早速帝国ホテルにて関西弁と東京弁の親子喧嘩。
また、第1作のマドンナでもあった御前様(笠智衆)の娘・冬子(光本幸子)が再登場したり、
歴代マドンナによる寅さん失恋話を“とらや"の人々が口にするなど、前半部はちょっとしたシリーズ総括が図られているのだ。
一方、今回のマドンナ花子(榊原るみ)は軽度の知的障害者という設定で、
後の山田洋次監督の代表作の1本『学校2』にも通じる原点的内容にもなり得ている。
寅さんを慕って“とらや"に赴き、ついには彼のお嫁さんになろうかとまで言う彼女。
初めてマドンナに愛される寅さんの恋路を遮るものとは…!?
ラストの切ない笑いも含め、シリーズ初期を代表する秀作である。