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タイトル |
男はつらいよ・寅次郎紙風船(オトコハツライヨ トラジロウカミフウセン) |
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「俺が死んだら、あいつを女房にしてやってくれ…」死にゆく仲間に頼まれて、“男"寅さん一世一代の大決心!
柴又小学校同窓会の招かれざる客となり、“とらや"へ戻って悪態三昧の寅さん(渥美清)は、傷心の想いで再び旅へ…。
冒頭の夢(寅さん版『愛染かつら』?)の後、いつものように幕を開けるご存知『男はつらいよ』シリーズ第28作だが、
その後が一味違う!今回は家出娘・愛子(岸本加世子)が寅さんに憧れて、ともに旅をしながらフーテン修行。
時にはサクラも務めて、おかげで寅さんの商売も大繁盛!?
そしてさらに、何と寅さんは病気のテキヤ仲間(小沢昭一)から、
自分が死んだら妻の光枝(音無美紀子)を女房にしてほしいと頼まれてしまうのだ。
約束ゆえか愛ゆえか、今度こそ想いを叶えようとする寅さん。
しかし、一見柔和だが彼女もまた“渡世人の女房"だった女であった…。
そう、今回は自由で寂しい渡世人の悲哀が改めて示されるという、秀逸なエピソードなのである。