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タイトル |
男はつらいよ・幸福の青い鳥(オトコハツライヨ シアワセノアオイトリ) |
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九州の炭鉱の町で昔馴染みの座長の死を知る寅次郎。
残された薄幸な娘の職と婿探しに奔走する寅さん、その心の中は!?
山田洋次監督が松竹大船撮影所50周年記念作品『キネマの天地』('86)の製作のため、
前作からほぼ1年ぶりの御目見えとなった『男はつらいよ』シリーズ第37作。
これまで幾度となく登場していた旅芸人一座座長の訃報を知らされた寅さん(渥美清)が、
ひとり残された一座の元花形女優・大空小百合こと美保(志穂美悦子)のため、何と色恋抜きを宣言して大奮闘。
しかし「幸せの青い鳥がほしい」とつぶやく薄幸の彼女と、
画家志望の青年・健吾(長渕剛)の恋に、やはり寅さんの心中は穏やかでなく…。
日本が誇るアクションじょゆうとビッグ・アーティストの新鮮な一面を引き出した青春映画的テイストも濃厚な本作ではあるが、
それに倣うかのように、志穂美悦子と長渕剛は本作での共演をきっかけに、後に結婚。
二人にとって本作は、まさに“幸福の青い鳥"だったようである。